2009年1月7日水曜日

How's it going? How are you? What's upにいちいちまじめに答えない。

アメリカに来て間もない頃、よくみんながつまずくのが

* How are you? (元気?)
* How's it going? (どう?)
* What's up? (どうした?どうしてる?)

といった挨拶表現に対する対応である。

知り合いとすれ違うたびにこれを言われ、1日に何度も
出くわし、なんて言って返せば良いのかが分からない時期が
自分にはずいぶんあった。

日本人の感覚では、だれか知人に質問を投げかけられれば
当然きちんと返答するのが礼儀である。なので、上のような
表現をされるたびに返答を考えなくてはいけなくなる。

「ああ、元気だよ。」、「いやー、調子悪いや」、
「ん〜、さっき元気って言ったから、今回はなんて言おう」
「どうした?なんてい言われても言う事無いよ。。。」
「俺、この質問されるたびに"OK", "Fine"しか言ってないな。。。」

この質問は、毎日何度も何度も繰り返されるので、
これが続くと、言葉に慣れないうちはこの質問に対する
返答だけで英語の勉強が嫌になる人もいる。

「特に用のない時は話しかけないでくれ!」と思ったことが
ある人は多いはずである。

ここでちょっとした秘密をお教えする。上のような質問を
投げかけられたとき、ベストな答えは「無視」である。
とは、少々言い過ぎだが、基本的には「何でも良い」
のである。どういうことか?

日本人が陥りやすいここでの間違いは、この質問を投げ
かけている外国人側の質問の意図である。こういった質問を
投げかける彼らは、実はその場で自分の様子や、状況を
本当に聞き出したいからその質問を発しているわけでは
無いのである。

「答えを求めていないんなら最初から聞くな!!!」

と言いたくなる。その通りである。彼らは
答えをそもそも求めてないのである。

別の言い方をすると、

* How are you? (元気?)
* How's it going? (どう?)
* What's up? (どうした?どうしてる?)

は全て、

"Hi!"(よう!)

と置き換えて解釈して良いのである。

つまりこれらの質問は、「よう!」という軽い挨拶
とほぼ同義の意味で用いられ、文脈に合わせて
まじめに答えなくて良いのである。

返答の仕方としては、

自分も同じ事を繰り返しても良いし、単に
"Hi"や"Hey!"でも良い。「よう!」に対して「よう!」
と返せばそれで終了である。

(正確には、ちょっと知人とすれ違ったときに
使われた場合。一対一でじっくり会話をしているときに、
もしくはすれ違い様でも足を止めての会話になる時に
この質問をする場合は、ちゃんと答えを求めている
ので無視しない様に(^_^)。)、

つまり、

知人: What's up? (よう!)
自分: What's up? (よう!)

知人: What's up? (よう!)
自分: How are ya? (よう!)
 
知人: How are you? (よう!)
自分: Hey! (よう!)

知人: How's it going? (よう!)
自分: Hi! (よう!)

でバッチシなのである。明日から自分もバシバシ

* How are you? (よう!)
* How's it going? (よう!)
* What's up? (よう!)

を外国人に投げかけてやろう(笑)


さらにもっと突っ込んだ、もう少し応用的な対応に興味
のある方は、「すれ違いざまの挨拶、発展編」へ